神戸 イタリア料理 リストランテ エノテカ イゾラベッラ−兵庫 神戸− |
||
---|---|---|
関西でも随一のレベルを誇る店で、2007年 3月までは苦楽園でオステリア エノテカであったが、2007年 4月、神戸の支店であったトラットリア イゾラベッラと合併し、リストランテ エノテカ イゾラベッラとなった。オステリア エノテカ時代は、料理、ワインとも一流でシェフでソムリエも兼ねるオーナーの八島さんが全てを演出してくれていたが、移転後はより料理に力を入れ、サービスは専門職の方が担当されている。
オステリア エノテカ時代はワインに合うよう考えられたメニューなので、予算に合わせてもらっていたが、引き続き、そのスタイルに変わりは無い。イタリアワインは相変わらずすごい種類を揃えているし、移転後はフランスワインも置いているので違った楽しみ方ができそうだ。 最寄り駅は 各沿線三宮、元町駅。要予約。 |
||
すこし、事故にあったりして、ご無沙汰でした。
しかし、食べることに支障は無いので、あちこち行ってはいるのです。
仕事が出来ない状況なので、暇をもてあましている分、ちょこちょこ食べに行っています。
その中から、6/16のオステリア・エノテカについて、思い出しながらいくつかご紹介します。思い出しながらですので、全ての料理をこと細やかに覚えていません。すみません。
オステリア・エノテカ夏の名物です。
まるでジビエ。濃厚なワタが鮎の香りを楽しませてくれます。
あわせるのは赤ワイン。サンマルコです。濃厚ですが、鮎の塩焼きも思い起こしてくれます。
グリエされた鮎の身、ワタのソース、そしてフヌイユを使ったパスタに、バルサミコがほんのりと効いており、これがタデ酢にあたります。
イベリコ豚の塊をじっくりロティーしたもの。
数日前に食べたブルディガラのものと比較してみると面白かったです。
こちらはロースなので、肉質はしっとりジューシー。脂身は、ほんのりしかし、味わい深く楽しめます。すばらしい肉料理でした。
ワインは今回もガイア・レイには出会えず。赤はサンマルコを。それと前菜に縞アジのイタリア風お刺身とでも言うべきものが出ました。これも美味しかったです。あと、確か定番の”鮑、うに、スモークサーモンのタルタル、キャビアとナスのピュレそえ”と”ラングスティーヌのイカ墨パスタ”も出たような・・・・。
記録時には、すでに一ケ月以上経過していたので、全部覚えていないのが残念です。
この時にはすでに事故にあっており、腕が自由に使えず少し食べにくかったですね。
この頃はまだしっかりとした記録をつけていませんでしたので、ちょっといい加減ですが。(それに、この後も伺っているかも知れないけれど、次の記録まで記録されていませんでした。)
うずらとエビの取り合わせ。カリフラワークレームがそれを見事にベストマッチに仕立てていた。
相変らず素晴らしい取り合わせ。鮑の柔らかさと、キャビアのプチプチ感と塩味。
ナスのピュレが優しく風味をかもし出し、うにとスモークサーモンがうまみを補強している。オステリア・エノテカの定番。
これは新作? カリット焼かれた皮面と、しっとりした身の部分を洗練されたブロードが支え、アスペルジュソバージュが違った食感と、青々しさを表現していて楽しめた。
ここまでをソーヴィニヨン・ブランで。すこし青さを感じるものの、フルーツの風味もあったソーヴィニヨンブランは、無難にこなした感じ。
麺は至高の品。小麦粉のうまみ、麺の腰、イカ墨の風味全てが、ラングスティーヌの強い風味のソースを支えきっているどころか、さらに高みに持っていっている。
パッパルディニと聞こえたが、正確には不明なパスタ。
ウサギ肉とサマートリュフとチーズのハーモニーは素晴らしかった。
ここまでをロンバルディアのシャルドネ。ガイア・レイが最近無い所が少し残念ながら、このシャルドネもかなりのレベル。濃厚な二つのパスタにはピッタリだった。
鳩は血の味がして、少し甘めのソースと、胡桃のコクがよくあっていた。
ただ、私としては肉に、もうひと塩欲しかった。
メルロー100% のトスカーナの赤と。中々美味しい赤ワインだったが、しかし、やはりブルゴーニュが欲しくなる。
全体的には今回も素晴らしい出来栄えだった。
サービスもそれなりに、こなせる人が入っていて、あわただしさも無くスムーズに流れていた。
自分の誕生会に・・・。この頃も他の食事会とまとめて記載していたので内容が乏しい・・・。
とりあえずわかっているメニューを。
以上の中から感想を。
この時期に来ると必ず食べさせて頂ける、いつもながら感嘆に値する出来栄え。
残念ながらジビエはもう無かったので、代わりにピジョンを頂きました。ジビエほどの個性は無いものの、鉄分の強い独特の味わいがしっかりと表現された素晴らしい一皿でした。
リスネリスは、いつも最初に頼む見たことも無く、変った味のワインと言う注文で、お任せしたものですが、今回は甘味を少し感じさせる辛口ワイン。コンドリューなどとは一味違いますが、感覚は似ていました。(あれほどの香りは有りませんでした。)
GAJAがつくるソーヴィニョン・ブラン。いつものガイア・レイが品切れなので、これにしました。
プイィ・フュメやサンセールなど北のソーヴィニョンとは違い、フルーツ香が強く味にも少し深みがありました。
初めて。アンティノリのワインでは、ソライアは何度か飲んだ事はあるのですが。ソライアとは逆のセパージュ。(サンジョベーゼ 70% 前後+カベルネ)で、かなり熟成しており、うまみ成分が非常に強いワインでした。鳩との相性も申し分なかったですね。
尚、この時は名物? シェフの怒号パフォーマンスは無し。
この日はエディーさんの誕生会。ジビエをお願いしておきました。さて、何が出るのか? 乞う御期待!!
芳醇なフォワグラと、キノコの香りが最高で、それでいて、重くないところが秀逸でした。グラスのスプマンテでいただきました。
定番です。磯の香りのする柔らかな鮑に、雲丹の濃厚さ、スモークサーモンのうまみ、キャビアの塩味がマッチして相変らずの美味しさ。ヴェネチア地方の、ヴァン・ジョーヌのような変わった白ワイン(赤ワインと同じ製法で、フィルターをかけてないので褐色で、本当に、ヴァン・ジョーヌや、シェリーのような味わい。変わっていますが、美味しいワインでした。)と合わせました。
磯の香りとどうかなと思いましたが、無難にこなした所も、シェリーと同じで、汎用性の広さを垣間見せてくれました。
イカ墨パスタの味わいの濃密さと、腰の強さは特筆すべき物。ラングスティーヌも、いつもながらの美味しさ。
これも、前述のワインでいただきました。無論、何の問題もありません。
フグ。まさかこれが出てくるとは。純粋タンパク質の魚のうまみを、香り高いソースが支えていました。
これは、前述のワインと、ガイヤ・レイでいただきました。色は前者より薄い物の、バターのような香りと余韻の長さは、さすがガイア・レイ。それでいて、下卑た所がないところがこのワインの素晴らしい所でしょう。
キノコのうまみと、白トリュフの香り、そして、鉄分豊富な鳩の肉。ラビオリと白トリュフは、ガイヤ・レイで。鳩は、ジャコモコンテルノのバローロでいただきました。
関西では、ここと後一軒しか、この食材は入れていないとの事。しかも、9月末から、11月中旬までしか入らない食材だそうで、本当に貴重な物を食べさせて頂きました。野鳥系のジビエのなかでは、今までの中でも最高のものでした。
ジャコモのバローロとの相性もさすがです。ただ、個人的には、ブルゴーニュのニュイのいい物を合わせてみたかったですね。
デザートもいつもながら感嘆させられるものばかり。本当に、このレストランのレベルは高いです。
残念だったのは、ビルの同じ階か、その上の階で工事が有り、その音が雰囲気を壊していたのと、シェフがサービスの人間に、かなり苛立っておられ、怒号が飛んでいた事があげられますね。スタッフがもう少し、シェフの力量についてこれれば尚良いのですが。