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グルメな掲示板

グルメな掲示板です。主に、コンテンツ制作者が行ったレストランの事、飲んだワインやその他の酒、吸ったシガーについての書き込みをしていきますが、他の方も「こんなものがあったよ、こんなお店があるよ。」と言う方がいらっしゃったら、書き込み、お願いします。なお、今晩のおかずなどでもOK。ただし、グルメが主体の記事であることが条件で、宣伝的内容は禁止します。
また、グルメ関係と無関係若しくは、関連性が乏しいと思える投稿は管理人の判断で削除若しくは無関係と思えし部分のみを改変します。


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2007年 母の日に 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/21(Mon) 22:23 No.16  
母の日に例年のように私が料理を作りました。
実家で作ると、調理器具の違い、火力の違い(自宅にはプロ用のコンベクションオーブン付きストーブ、ロボクープを持っているので。)に悩まされるのですが、何とかこなしました。(人数が多いのもなかなか大変。)

<メニュー>
・ソモンフュメ
・甘鯛のブレゼ アネットの香り
・鴨とカブのロティー オリーブの赤ワイン煮添え
・牛マルシンのロティー、そのジュのソース

・ドンペリニョン
・シャサーニュ・モンラッシュエ 1erCre 2002 モロー
・クロ・ド・ウージョ 1996 ロベール・アルヌー
・Ch グランピュイ・デュカス 1975




前菜とシャンパン Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:24 No.17  

まずは定番、中村屋さんのソモンフュメから。
カナダ産キングサーモンが入荷しなくなってからしばらく経つが、
今回はアメリカ産のキングサーモンの入荷があり購入してみた。
今までで一番美味い。かのキャビアール・キャスピアのソモンフュメに近い美味さ。しっとりネットリ、濃厚な味わいはソモンフュメの最高峰の味わい。

シャンパンはドンペリニョン。もてはやされるので敬遠しがちだが、美味しいシャンパンであることには違いは無い。バランスが良く、プレステージならではの旨味と香りの広がりがある。



甘鯛のブレゼ アネットの香り Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:24 No.18  

魚は甘鯛。

エマンセに切ったセロリ、たまねぎ、ニンジン、エシャロット、シャンピニオンをスゥエし、その上に皮面をリソレした甘鯛を乗せアネットをたっぷりかぶせ、ノイリーと白ワインでブレゼする。

出来上がったら魚を取り出し、煮汁を煮詰める。
魚には赤ピーマンのブリュノワーズをバターソテーしたもの、アッシェにしたアネットを皮面にナッペし、オーブンで保温する。
煮詰めたソースをパッセし、塩胡椒で味を調えバターモンテする。

ジュリエンヌに切ったセロリ、ニンジンをバターソテーしたものを敷き、魚を乗せ、ソースをかけて完成。

何度も書いたが、甘鯛にはブレゼがあうと思う。身が柔らかく、水分が多い魚だが、ポワレで水分を抜くより、その水分を活かした方がソースを添えるフレンチには向いていると思う。ただし、鱗つきで調理した場合は別物。
昔、ビストロ25 の原料理長の鱗つき甘鯛の皮面を揚げ、身はポワレし、ラタトゥイユのような野菜を煮崩したものの上に載せてある料理では、バリバリの鱗つきの皮と、野菜のコントラストが楽しかった。
ブルディガラで食べた、甘鯛のウニソースも同じく。濃い目のソースがうまくマッチしていた。
単にポワレしただけでは、中途半端になる気がする。



シャサーニュ・モンラッシェ Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:27 No.19  

シャサーニュ・モンラッシェはまだ若いので、バターの香りが強いがダラッとした感じはなく、一本芯がある。ただ、その芯がすこし鈍い感じではある。
今飲んでも十分美味しいが、将来に更なる期待がかかる。

同席したエディーさんは大変、お気に召したようで。
まだ当家セラーに数本眠っています。(あと一本だったかも。)



鴨大根 Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:28 No.20  

実験で記したように、今回はグラッセを相当甘く作ってみた。

・蕪のグラッセはかなり甘めに作ること。小玉ねぎも今回は入れた。
・鴨リソレして10分ロティー
・グラッセ+鴨を3分ロティー
・その間にグラッセした鍋を白ワイン(少し)、フォンブラン、フォンドヴォでデグラッセ→A
・A+鴨、4分ブレゼ
・ルポゼさせている間にソースを煮詰める。
・鴨をきり分けソースをかける。
・ルポゼ中、切り分けたときの肉汁もソースに戻してやる。

付け合せに、掃除したときに出た鴨のクズ肉と脂をミンチにし、シャンピニオン・デュクセルを混ぜて練り合わせ、クミンで香りをつけた鴨ミートボールを。
あとはリソレしてオーブンで火を通すだけ。

尚、今回、実験で残ったオリーブの赤ワイン煮をまわりに添え、その煮汁もあしらってみた。どちらのソースでも食べられるようにしたが、やはり甘いソースのほうが好評であったことを付記しておく。



クロ・ウージョ Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:46 No.21  

クロ・ウージョは、しっかりした味わい。フランボワーズ、ユーカリの香り。
まだまだ若い。鴨との相性は良かった。これが鴨アピシウスだと甘さに負けたかもしれない。

これも今飲むにはもったいなかったかもしれない。
ブルゴーニュは枯れかけたものが好きだ。
獣、なめし皮、トリュフの香りが欲しい。

昨今のブルゴーニュの高騰で、手持ちの古いものも飲みにくくなった。

ドメーヌ・ルロワのグラン・エシェゾー 59
(当時はドメーヌ・ルロワはなく、メゾンルロワと同じ、キャップが白だが、ドメーヌものと聞いている。今はドメーヌ・ルロワは赤いキャップ。マダム・ルロワの個人所有畑のブドウのみから作られたものには、ドメーヌ・ドーヴネ が付く。)

ラ・ターシュ82 なども今の値段を考えたら、よほどのことが無いと開けられない。

******************************************************
ルロワ三種の違い(メモ代わり)

・メゾン・ルロワ・・・白いキャップ
           Mis en bouteille par Leroy Negociants a Auxey-Meursault (Cote-d'Or)と記される。

・ドメーヌ・ルロワ・・・赤いキャップ
            Mis en bouteille au Domaine Leroy Vosne-Romanee (Cote-d'Or)」と記される。

・ドメーヌ・ドーブネ・・マダム・ルロワの所有する畑のみで産した葡萄を使用。
          Mis en bouteille au Domaine par Lalou Bize-Leroy S.C. du Domaine d'Auvenay, Meursault と記される。




マルシンのロティー Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:49 No.22  

特筆することの無いマルシンのロティー。
困ったらこれ。

ジュはしっかり詰めてある。大きい肉とたっぷりの野菜で作るので、ソースの味もうまい。

今回は約 800g 近いサイズ。
やはりこれくらいのサイズで焼くと、肉汁がしっかり中で暖められジューシーに仕上がる。
ただし、焼いてすぐ切ってはいけない。ロティーしたのと同じ時間、オーブンの横でルポゼ(休ませる)こと。
慣れれば誰にでも焼ける。




Ch グランピュイ・デュカス 75 Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:51 No.23  

途中、ワインが足りなくなって、Ch・グランピュイ・デュカス 75を。
ボルドーはポイヤックの5級格付け。

こちらはかなり練れているが、まだボディーはしっかりしている。
香りも素晴らしく、旨味(グルタミン酸のような)も強い。

無論、マルシンは大概のワインを無難にこなすのであわないわけが無い。

オールドボルドーも楽しい。しみじみとうまいのだが、エキセントリックなところが無い。



総括 Sivaji - 2007/05/21(Mon) 22:52 No.24  

食後はシガーを吸いながら、グランマニエの150周年ボトルを。
オレンジリキュールでは最高峰ではないだろうか。
値段も¥17000 弱と相当なものだが。
しかし、気に入ったので自分でも通販で購入してしまった。
まあ、1本¥9000 のポートをガブガブ(普通、そんなの味方しないのだけど、飲んでしまう。)飲むよりかは安くつくだろう。
キナがあれば、もっと助かるし、何より、K6 で飲んだコーヒーリキュールが欲しいのだが。

さて、今年の母の日も無事終了。
今年は一応の新作が出せてよかった。昨年のものと比べると甘鯛、マルシンが一緒ながら、ソースが違うので良しとしよう。

来年度には、また新作を用意しておきたいものだ。
肉は難しい(素材的制約を受ける)ので、前菜か魚かになるだろう。

さて、来週(と言っても、この投稿の翌週)は、前回、前々回、あかあかや先生もしくは私の体調不良につき行けなかった、メキシコ料理、チコ&チャーリーに行く予定。

尚、写真は一番上に掲載し忘れたソモンフュメ。
最後にまた食べたわけではないので、あしからず。



鴨実験料理 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/15(Tue) 22:14 No.13  

母の日の前に行った実験より。
母の日のことは後日。
尚、当日は、鴨大根をベースに、鴨のオリーブ煮のオリーブの赤ワイン煮とそのソースを周りに配してみた。



鴨大根 Sivaji - 2007/05/15(Tue) 22:15 No.14  

・蕪か大根のグラッセはかなり甘めに作ること。小玉ねぎを入れても良い。
・鴨リソレして10分ロティー
・グラッセ+鴨を3分ロティー
・その間にグラッセした鍋を白ワイン(少し)、フォンブラン、フォンドヴォでデグラッセ→A
・A+鴨、4分ブレゼ
・ルポゼさせている間にソースを煮詰める。
・鴨をきり分けソースをかける。
・ルポゼ中、切り分けたときの肉汁もソースに戻してやる。

ソースに甘みが足りない場合、薄めのカラメルを作り足してもいいかもしれない。
しまりがなければ、レモン汁を加えて軽く煮る。

味は穏やか。ほんのり甘い。それなりに美味しい。



鴨のオリーブ煮 Sivaji - 2007/05/15(Tue) 22:15 No.15  

・オリーブを赤ワインで煮ておく。
・鴨をリソレ
・ソースを煮詰め、フォンブラン、フォンドヴォでムイエ
・鴨を赤ワインソースに入れ、オーブンに15分
・ルポゼしている最中に煮詰める
・軽くソースの中で暖め、エギュイエットに切る。
・バターモンテしてオリーブと共にソースをかける。


ベースが赤ワインなので甘くなく、少し鴨にはあわない気がする。
これがコルベールとかであれば、また話は別だろうが。
それか腿肉を使うのだろうか。やはり一度食べてみないことには、
この料理は想像がつかない。



ブルディガラ2回分纏めて 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/12(Sat) 09:40 No.10  

連休前と昨日、ブルディガラさんにお邪魔しました。
まとめて。

まずは連休前の分を。

・ノルウェー産 厚切りサーモンの自家製 燻製マリネ フランボワーズの香り
・イベリコ豚肉のパテ・ド・カンパーニュ
・生ハム
・メバルのポワレ
・鹿児島産 黒毛和牛の炙り焼きタリアータ、ルッコラ、パルミジャーノ、黒トリュフ添え
・アニョーロティー

・クーレ・ド・セラン
・Ch・ポタンサック 82

 この日の前日は、あかあかや先生と松葉さんに行った翌日で、昼間には近くの青冥酒家でそれなりに食べていたのですが、
それでも夜になるとお腹はすくもの。いつもどおりグラスシャンパンでディナーをスタートさせる。

 一人だけ前菜を三皿注文しているので、生ハムが来る。
 阪神百貨店の生ハム屋さんが無くなって以来、パックの生ハム(とは言え勿論パルマのプロシュートかハモンセラーノ、ハモンイベリコ)
しか食べられなくなっている。
 そういう意味で、切りたての生ハムはやはりおいしい。適度な塩と、旨味の強さ、独特の香りが口中に広がる。

 イベリコ豚のパテは、しっかりと量があるので食べ応えがある。これも定番かな? 六本木店でも良く似たのを食べた。

 この途中辺りから、クーレ・ド・セランに・ニコラ・ジョリのヴィオワイン。

 【Coule(アクサンテギュ・特殊文字 é)e de Serrant】(画像参照)

クール・ド・セランと読まれることもあるようだが、アクサンテギュがつくと”ウ”(フランス語で e はウの発音なのだが)ではなく、
”エ”の発音になるので、クーレが正解だろう。
Google検索でも、クーレドセラン の検索結果 約 172 件中 VS クールドセラン の検索結果 約 19 件中 となっている。
また、日本ソムリエ協会発行の 2001 年ソムリエ教本でもクーレが選ばれている。
まあ、外国語の発音をカタカナに直す方が無理があるので、この辺はどちらでもいいのかも知れない。
さて、雑学はおいといて、このワインは何時飲んでもすばらしい。

生半なシャルドネでは太刀打ちできない品格を感じる。
硬い、鉱物のような硬さを感じるのだが、甘美でもある。
キレもあり、妖艶でもあるその姿は、美術品の領域に達した武器である日本刀を思わせる。

ソモンはいつもながら、厚切りでたっぷり楽しめる。この料理は定番で必ず食べることにしている。
メバルのポワレはクリームソース。しっとりとした魚とよくあう。

メイン前にエディーさんが選んだCh・ポタンサック 82 を。最初はしっかりした感があったが、徐々に滑らかに。
熟したボルドーの旨味がある。が、総じて薄く感じる。
メインのアニョーは大ぶりで、脂の香りも良い。脂身にしっかり塩がされており快適。
ただ、脂身だけを先に食べてしまったので、赤身の方に塩が足りなくなってしまった。
別に塩など添えてくれればありがたかった。(いや、こちらの食べ方が下手だっただけです。)

食後はコイーバ シグロWとレイトボトルドヴィンテージポート、カルバドスで。
シグロWは数年前に吸った時は辛味を感じたが、今回は美味しく吸えた。
こちらのレベルが上がったか、シガーの管理状態の違いか。

急遽お誘いされたブルディガラは、とても楽しめた。



Re: ブルディガラ2回分纏めて Sivaji - 2007/05/12(Sat) 09:41 No.11  

あかあかや先生と

先日はあかあかや先生とご一緒に。

・アスパラガスとトマトのサラダ
・ノルウェー産 厚切りサーモンの自家製 燻製マリネ フランボワーズの香り
・生ハム
・イベリコ豚のロティー
・フォア・グラ、豚足を詰めた仏ドンブ産うずらの“ラッケ”チェリーを添えて
・仔羊肉と春野菜のモロッコ風“タジン”クスクスと香菜と共に

ちなみに先生は、アスパラのスープ、パテ、メインにオーストラリア産骨付き仔羊背肉とシェーブル・チーズのグラティネを。

今回は食前酒を兼ねてルイ・ロデレールのシャンパンからスタート。この日はいつもとは違うグラス。
逆三角形のおしゃれなもの。あわ立ちもスムーズで楽しい。

まずはソモンから。何時食べても美味しい。週に三回だって食べられる。
この二日後に中村屋さんのソモンフュメを食べる予定だが、あれとは違う美味さ。

アスパラのサラダは、白、緑のアスパラにフルーツトマトが。
アスパラは日本人好みの火の入り。食感より甘みを好むフランス的な火入れの方が私的には好みだ。
(私はアリコ・ヴェールでも良く火を入れる。もっとも、向こうの野菜ほど力がないので、なにか物足りないことが多いのだが。)
フルーツトマトは甘くて美味しいし、すこぶる健康的な前菜である。

生ハムはいつもどおり。こうしてみると、連休前と前菜が二つかぶっている。
それでも楽しめるところがまた面白い。

メインは豚、鶉をパルタジェ。羊はそれぞれが別のもの。
豚、鶉、羊。これにあわせて一本の赤となるので、選択が難しい。
この日はお若いソムリエールにお任せした。

彼女が選んでくれたのは、Ch・シャススプリーン 81。
ヴィンテージ的にはそれほど良くない年だが、デキャンタージュせずに一口、口に含んで、土の香りがしっかりしているのに驚いた。
無論、デキャンタージュをお願いし、それを口に含み、全体的に開き、やわらかくなりつつも、一本芯が残っている。
先日のポタンサックは超グッドヴィンテージの 82 ながら、ここまでの力はなかった。
このシャススプリーンは、まだまだ溌剌としている。選んでくれたソムリエールの若さを分けてもらったかのようなワインだ。

イベリコ豚は噛むと肉汁があふれ、さすがの美味しさ。無論、ワインとは全く問題が無い。

次の鶉は豚足、フォワグラのファルシがある。ソースは甘め。
鶉とあわせると、このワインの土の香りがメルロー主体のポムロールのような顔を見せ、ジビエに右岸のワインをあわせる感覚で楽しめた。

一番懸念したのがタジン。ナヴァランとクスクスだ。
どちらかといえば、田舎料理的なナヴァランに、洗練されたワイン。
ただ、あわせて飲んでみるとさすがに羊にボルドー。
今度は見事に左岸のボルドーになっている。
幾つもの顔を持つボルドーの面白い楽しみ方だった。
こうしてみると、値段を告げて、お任せしたほうが隠れたものを持ってきてくれるので楽しめそうだ。
(「素敵な選択をありがとう」と言いたい。)

食後は前回と同じく、シガーとレイトボトルドヴィンテージポート、カルバドスで。シガーはロメオ・イ・フリエタのエクスビシオン No W。
ロメオらしい中庸を得た美味さ。

帰宅後に、今度はボリバーのコロナス・ヒガンテスと、バニュルス、ヴィンテージポート、ペドロ・ヒメネスを。
非常に楽しい一夜でした。

<追記>

レストラン紀行をしている私ですが、食事中にメモを取ることはまずありません。
帰宅後、いい気分な時にまとめることもまずしません。
食事中はプロが作った物とプロのサービスを徹底的に楽しみたいし、
帰宅後、その余韻の中でシガーをくぐらせたいので、ここでも余程のことが無い限り、メモは取りません。

ただ、その弊害もあり、こうして翌日や、せめて2週間前の記憶であれば辿れるのですが、それ以上になるとあやふやになってきます。

94年〜95年にかけて、特に 94年の初秋に数日でパリのレストランを、はしごした時などが、まさにこれでした。
美味い美味いと楽しんだはいいが、詳細なメモを残しておかなかったので、イメージや味の感覚はつかめていても、
何を食べたかまで完璧に覚えていない。ちょっともったいなかったかなとは思います。

さて、次回は、母の日に鴨料理をつく予定。
サンドランスのスペシャリテを真似た、鴨アピシウスはたくさん作るのは大変なので、ビガラードとパリのアラールの名物料理、
鴨大根か、エスコフィエにある鴨のオリーブ煮あたりを実験の後、使ってみる予定。
(であったのだが、買い物に言ってくれるエディーさんの都合で、素材到着が遅くなるとのこと。なので結局、いつものマルシンになりそう。ただ、鴨は一品だけ、どれかを出す予定。一人2切れ程度になるが。)

尚、私流の鴨アピシウスのルセット、感想は下記アドレスを参照。(前に h を付けてください。)

ttp://blog.livedoor.jp/sinfonia_velvet_jp/archives/50686018.html
ttp://blog.livedoor.jp/sinfonia_velvet_jp/archives/50682389.html
ttp://sinfonia-wld.com/public_html/cgi/bbs2/imgboard.cgi?bbsaction=disp_rep_form&amode=&page=1&blood=20070319175553&parent=91



連休に自宅で 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:40 No.8  

ゴールデンウィークの土日、連荘で自宅にて。

<初日>
・アスパラガスのサラダ
・ソモンフュメ
・エビフライ
・牛ラムシンのロティー グレービーソース
・サントモール(シェーブルチーズ)
・ボランジェ NV

<二日目>

・グリーンアスパラガスのサラダ
・鯛のポワソンクリュ
・ソモンフュメ
・甘鯛のブレゼ、アネット風
・牛ラムシンのロティー グレービーソース
・サントモール(シェーブルチーズ)
・モエ・シャンドン NV

初日はホワイトアスパラ、グリーンアスパラのサラダをアミューズに。
ソースはいつも使っているヴィネグレとマヨネーズをあえたもの。ホワイトアスパラはさすがに美味しい。

ソモンフュメはいつもの中村屋さんのもの。
エビフライは阪急で購入。大き目の車えびだが、大き目のものは、持って帰ってくると何匹かくたばっている。
今回も 4匹中 2匹が死後硬直に入っていた。味も、小ぶりな才巻の方が甘く感じる。

肉は今回はラムシンを。腿肉は、ランプ、イチボ、ラムシンと三つに分けられるそうで、ラムシンは牛 1頭から僅か 2Kgしか取れないそうだ。価格は 100g あたりマルシンより¥100程高い。それでも、100g ¥1300前後なので、サーロインやフィレよりはお得で、赤身なので食べ応えがある。
ただし、マルシンよりやわらかく、細いためか、肉の縮みも大きい。

ボランジェはさすがに濃い。うまい。うますぎて、シャンパンが少し足りなくなった。

ダビドフ No2 とヴァニュルス、カレム 87 で食後を楽しんだ。

翌日は残っていたソモン、肉を食べることにしていたが、これでは足りないと買い物に行くと、連荘しても言いかと考え、
急遽、モエ・シャンドンの NV を購入し、豪勢に。

アスパラはホワイトが手に入らなかったのでグリーンだけで。ソースも作るのが面倒だったのでマヨネーズに。しかし、マヨネーズだけだと濃すぎる。
ポワソンクリュはヴァージオイルにアネットを漬けたものを塗ってみた。あまり代わり映えはしない。
ソモンフュメもアネットを巻いてみた。これもさほど変わらない。
甘鯛はニンジン、玉ねぎ、セロリ、アネット、アスパラの茎のジュリエンヌを敷いて、その上に皮面だけをポワレした甘鯛を乗せ、白ワインとノイリーでブレゼ。
別にジュリエンヌにしたニンジン、セロリをバターソテーし、アスパラの茎をトゥルネして下茹でしたものもソテーする。
煮汁にノイリーを足して煮詰め、バターモンテしてソースとする。簡単。

肉は昨日の残り。写真は二日目のもので、暖めなおしたため少し、火が入りすぎている。
モエ・シャンドン NV はボランジェに比べ平凡。
値段は¥2000 位しか変わらないので、損した気分。

食後はオヨのペティコロサイズとヴァニュルス、ペドロヒメネスで。
この日はメガファイト、オスカー・デラホーヤ VS フロイト・メイウェザーの試合があったので、それを見ながら。
素晴らしいファイトで、デラホーヤの勇気と健闘を称えたい。採点は残念だったが、ラスベガス方式の採点なので、
メイウェザーのジャブが買われても致し方ないだろう。

両者、引退を口にしている。デラホーヤはわかるが、メイウェザーはまだ早いだろう。ぜひ、同じスピード系のシェーン・モズリーあたりと戦ってもらいたい。

さて、次回は先生とどこに行くか未定。



松葉寿司 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:19 No.7   HomePage
約二ヶ月ぶりに松葉さんへ。
いつもながらトロでスタート。相変わらず美味しい。
今回はトリガイの生があったので食べた。鼻炎のせいか、乙女寿司のものより、香りが弱く感じた。残念。

変わったところでは、くじらの赤身の刺身。
これは鉄分を感じさせながらも独特の風味。マグロの赤身とは違った旨味。しっかりした肉質は美味しい。

後はいつもどおり。鼻炎のせいで少し食欲が無かったのが残念。

帰宅後は、カレム 87 のヴィンテージポートとシガーを。



オ・リモにて 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:18 No.6   HomePage

昨年年末に行ってから季節が変わったこともあり、打出のビストロケ、オ・リモに。
電車で行くと遠いので、夙川からタクシーで。2メーターほどで時間的にも楽。

到着後、いつもどおりの女性スタッフの笑顔が迎えてくれる。
彼女ほど、にこやかなサービススタッフは見たことが無い。

グラスシャンパンではじめ、アミューズのオリーブ、カナッペを。
今回のメニュー。

<前菜>
サーモンのマリネのサラダ
暖かいシェーブルチーズのサラダ
鴨とフォワグラのサラダ
テリーヌ
エスカルゴ
モッツァレラのサラダ
(もう一品前菜を食べましたが忘れました。
後日、あかあかや先生に確認してみます。)

<メイン>

鴨胸肉のロースト
豚肉のポトフ
仔羊スネ肉の赤ワイン煮

<ワイン>
ミュスカデ
ポマール


今回は前菜に魅力的なものが多く、たくさん注文してしまった。と言っても、定番が多いが。
どの皿にもたくさん生野菜がある。サラダ系を多く頼んだからだが、テリーヌにもたっぷり野菜が添えられている。
前菜は基本、一品¥1050 なので、お得感がある。

特筆するべき料理ではないが、どれも安心して楽しめる。

メインは煮込み系を多くした。鴨のローストは冬のソースとは変わっていた。少し春らしく軽めな仕上がり。
羊の赤ワインには秀逸。スネ肉なので脂はそんなに多くは無いが、しっかり香りがする。
肉もホロリと外れ、かみ締めると味わいが広がり、仔羊の香りと赤ワインソースもよく合う。
特に、出し汁より赤ワインがしっかり効いている所が素晴らしく、鮮烈さもある。

ポトフは打って変わってしみじみ。野菜が美味しい。煮汁はクリアーで美味しい。
豚肉はこれもスネというか、豚足に近いゼラチンがある。フランス語ではコション(子豚)となっているが、どうだろう。
豚臭さは少ないが、肉のサイズは十分。

ワインもいつもと同じ。安い。

この日は満席。サービススタッフも忙しそうなので、ワインはテーブルに置いてもらい、自分達で注いだ。
この辺はビストロらしい楽しみ方。周りの人たちも、楽しみながら食べている。ここに堅苦しさは無い。
エキセントリックでもないし、豪華でもないが、こういう日常の楽しみをもたらしてくれるフレンチが、
近くにある芦屋の人々がうらやましい限りだ。

最後はチョコレートのフォンダンを食べて、またまたサービスでアルマニャックをなみなみと注いでくれた。
グラスシャンパン 2杯、ミュスカデ、ポマール含めて、二人で¥28000 程度。
うち、ワイン代が¥15000 程度なので、料理は一人¥7000 程度。まさにキャリテ・プリな店だ。

帰宅はタクシーで。このタクシー代が高いのがネック。帰宅後はヴァニュルスとシガーを楽しみました。



金沢レストラン紀行 3日目 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:13 No.5   HomePage

さて三日間にわたる金沢レストラン紀行も本日が最終日。
午前中に金沢に別れを告げ、途中、福井の三方五湖で天然ウナギを食べて終了です。

お昼過ぎに三方五湖に到着し、お目当ての天然ウナギ 淡水に到着。
入るとすでに満員。何とか席を確保して注文。
ただし、う巻き、うざくが無いのは残念。
で、上白焼きと鯉の刺身を一皿ずつ、上うな重を二つ注文。
白焼きは天然ウナギの本領発揮。あふれ出る脂はくどく無く、養殖より肉がしっかりしている。
鯉は洗いでなく刺身。なので山葵醤油で。
そしてメインのうな重。
関西焼なので重いが、美味い。量も十分。コクもある。
ただし、たくさんは食べられない。
そうしてみると、やはり鰻は関東風に蒸してから焼いた方が上品である。
しかし、天然物には天然物の楽しみがあり、これもまた楽しいもの。
できれば、これを関東風に焼いて欲しいところだ。

ここからの帰路は高速を使わず、鯖街道を南へ京都に。
途中、花折で鯖寿司を買い、大原を抜けて京都市内、そして高速を使い帰ってきました。

総括して、ホテルがシングルであったことも手伝い、非常に快適な旅行でした。
今度は是非、冬に北陸の海の幸を食べに来たい所です。



金沢レストラン紀行 2日目 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:09 No.3   HomePage

さて、二日目は”鬼は外”と言う蕎麦屋で天ざるを食べて、金沢の台所、近江市場を見学。
近江市場はさすがの品揃え。見ていて楽しい。地の魚がたくさん、しかも安い。
錦市場と違い観光地になっていないし、市場自体が広いこともあり、昼を過ぎても商品は豊富。
しかし、やはり料理屋に卸す魚屋は閉まっています。
近江市場の近くの喫茶店 チャペックでケニアと言うコーヒーを飲んでから美術館めぐりへ。
尚、このケニアというコーヒーは苦くて濃くて好み。
約 20年程前、学生時代にこの喫茶店で飲んで虜になりました。なのでここに来ると必ず買って帰ります。
夕方にホテルに戻り、昼寝をしてから二日目の戦場に。

二日目はフレンチ。
金沢でも有数のロベール・デュマさんへ。
エディーさんは、前に一度来たことがあるそうです。

一軒家を改造した造りはゆったりしていて清潔感があふれます。
いつもどおりグラスシャンパンでスタート。

アミューズながらしっかり量のある皿が出てきました。
稚鮎のパート・ブリック包み、フグの白子など。
稚鮎は小さいながらも内蔵の風味があり、フグの白子も美味しかったです。

白ワインはピュリニーモンラッシェ 1erCre Clos de la Garenne 1990 モノポールです。
大分枯れていますが、練れたシャルドネはまた格別。
この段階ではサラリと流れる感じ。

前菜は日本料理の八寸のような盛り合わせ。
自家製スモーク各種、バイガイなど色々な料理が八寸のように楽しめました。

温前菜はアワビのポワレ、コライユのソース。
磯の香りがしっかりするアワビは食感も良く、コライユのソースも快適。

次いでフォワグラのソテー
ポルト系の甘いソースなので、赤ワインを開けました。
Ch オー・マルビュゼ 2000
サンテステフのクリュブルジョワ級。土の感じがするコクのあるまだ力のあるワイン。
かと言ってタンニンが強すぎることもないバランスの取れた味わい。

フォワグラは表面はカリっと、中はトロリとベストな火入れ。ソースもくどく無く、
魚の前に食べるには適当な甘さ。

魚はキンパチと言う見た目キンメ鯛に似た北陸の魚とラングスティーヌのポワレを、
白バターソースに近いクリームソースで。
キンパチはキンメほど身がだらしないイメージが無くポワレすることで余分な水分が飛んで美味しい。
ラングスティーヌの甘さがそこに加わると、また楽しい。
ピュリニー・モンラッシェはこの辺から力が全開になって来、熟成したシャルドネの本領発揮。

メインは赤ワインをボルドーにしたのでアニョーに。
コート・ダニョーを赤ワインソースで。

ロゼに焼かれたアニョーに、酸味はそれほど無いが、しっかりとコクのある赤ワインソースは、
いつもジュだけで食べているのでなかなか新鮮。ワインともよく合う。

アバンデセールかチーズかどちらかの選択には迷わずチーズを。
残しておいた白と赤を飲みきり、デセールへ。これも丁寧に作られていい出来栄えでした。

料理は総じて穏やかで、地の物を使おうとする心意気は高く評価できる。
キュイジーヌ・レジオナル(地方料理)と言えるかどうかは別にして、地の食材をフレンチの技法でと言うのは、
その地域特性を考慮されてあり楽しめる。
注文をつけるとすると、もう少し塩を利かせて欲しい。
そうすれば、各々の素材の輪郭がはっきりし、より輝けるような気がするが、この薄塩は土地柄なのかもしれない。

サービスは快適である。シェフ自らもサービスにあたる。
白ワインも最初は違うものを注文していたが、シェフがこんなのもありますとリストに無い古酒を持って来てくれた。
赤も最初はソシアンド・マレを注文していたが在庫が無かったそうで、他に候補を数種類用意してくださり、
メインのソースとの兼ね合いを相談してマルビュゼに決めた。
こう言うお奨め品を、まだ二回目の私たちに奨めてくださることは有り難く、
さらに、こちらが最初にオーダーした価格と同じ価格であったことにお店としての良心が感じられた。

途中、ギターの生演奏があったり色々趣向が凝らされているし、常連さんらしきお客さんでお店は満員だった。
地のものを使い、地の人に愛されている。すばらしいレストランと言えよう。

食後はデュマのシェフに伺ったバーに。
マルティニというバー。一見、小さな普通のバーは、カウンターが長く、ベテランバーテンダーと若い女の人だけのお店。
見たところはタダのバー。しかし、置いてある物は尋常ではない。

今回は飲まなかったが、1900年代初頭のジョニーウォーカーのレッドとブラック。
同じく 1900年代中ごろのグランマニエ。(これはエディーさんが注文。枯れた甘みはまた格別。)
その他、シングルモルトのオールドボトルなども揃っており、私が飲みたい酒の品揃えは K6、アボットチョイスに匹敵する。
(総品数で言えば K6 に次ぐだろう。)

色々料理も出来るようで、そう言うところも K6 に近い物がある。
向こうが近代的なバーだとすると、ここは古きよき時代を感じさせてくれる。

ベガス・ロバイナのエルモソ No4 とボリバーのベリコソスフィノスを吸いながら、ゆっくりグラスを傾けた。
バーとしてのレベルでは K6 に次ぐのでは無いだろうか。

飲み終わって、またまたラーメンを食べようと昨日と同じ店に行くも、すでに終了しており、
ではパブだとこれも同じく昨日の倫敦屋に行くも、料理は終わったと。

仕方なく怪しいラーメン屋に入ろうとするエディーさんを止め、ワインバーに。
グラスのカヴァを飲み、スペアリブのロティー、若鶏のグリエを。
スペアリブは¥800 前後にしては巨大な量でなかなか美味しい。
グリエもきちんと炭火なので香ばしい。(ただし、こちらも総じて塩が薄い。)
店員さんは皆、若い女性で気持ちいい。
すでにシガーを吸い、ハードリカーを飲んでいたのでワインが何を揃えているかまでは確認して居ないが、そこそこ楽しめそうな店だった。

こうしてみると、金沢は京都に近い物がある。総じてレベルが高い。
加賀百万石の歴史ゆえか。
二日目も満足してホテルに帰りました。



Re: 金沢レストラン紀行 2日目 えでぃ - 2007/05/07(Mon) 22:56 No.9  

いやーよかったですね!
楽しい飲み食い旅行でした。
また行きましょう!

あやしいラーメン屋に入りかけて、すいません。
酔ってあまりにもお腹がすいていたので。
しかし、そのとき腹いっぱいとのたまっていた貴殿の
ワインバーでの注文をすべて平らげたことには、閉口しました。。。



Re: 金沢レストラン紀行 2日目 Sivaji - 2007/05/12(Sat) 09:44 No.12  

エディーさん、レス、ありがとう。

>酔ってあまりにもお腹がすいていたので。
>しかし、そのとき腹いっぱいとのたまっていた貴殿の
>ワインバーでの注文をすべて平らげたことには、閉口しました。。。

いや、本当に、バーを出たときは腹がいっぱいに感じたのですよ。
となりのケバイ、オバサンの香水の臭いにやられたのかもしれません。
で、歩いているうちに腹が減ってきたのと、スペアリブはあの値段で、まさかあそこまでのサイズがあるとは・・・。

で、出されたものは意地でも食べる主義なので完食しました。まあ、食べ始めてしまえば食べきってしまえるものなのですが。

またの機会に、是非、ご一緒しましょう。



金沢レストラン紀行 1日目 投稿者:Sivaji 投稿日:2007/05/07(Mon) 08:05 No.1  
独自ドメインに移転&CGIを切り替えてからの初めての記事は、4月中旬に行った北陸は金沢のレストラン紀行から。
尚、このCGI,スパム対応できているので、投稿パスワードはありません。皆様も奮って、投稿下さい。(宣伝は禁止。)




金沢レストラン紀行 1日目 Sivaji - 2007/05/07(Mon) 08:07 No.2   HomePage

エディーさんと金沢に食い歩きに金沢へ。
道中はエディーさんの爆走 BMW 8シリーズが火を噴きました。巡航速度 100Km 超え?
しかし、車のおかげかそれほど体感スピードはありませんでした。

さて、まずは初日から今回のメインとなる金沢でも有数のお寿司屋さん乙女寿司さんへ。
本当は翌日に行きたかったけど予約が取れず、初日にもって来ました。

乙女寿司さんのある場所は、お世辞にも品格がありそうな場所ではなく、
ごちゃごちゃした一角の奥まった所にあるのですが、狭い路地の奥に入り、
まず飛び込んでくる庭を見て『いいお店だな。』と期待が高まりました。

店内も清潔で、木製のネタケースには魅力的な食材が並んでいます。
そう品目は多くはないが、地のものがたくさん。写真撮影の許可を求め、許可を得てから戦闘開始。
ただし、品数が多く、全てのネタの写真を撮影するのは他のお客様に迷惑なので、
めぼしいものしか撮影していません。

まずは、軽くビールから始めました。
盛り付けは基本的に皿を使わず、磨かれたカウンターの台に置かれます。

【カレイと生のトリガイの造り】
カレイは身が引き締まり清々しく、生のトリガイは磯の香り、歯ごたえ、共に至高の一品。
この芳醇な香りは生のアワビなどでは太刀打ちできない。

【サヨリの造り】
あまり青物としては寿司ネタでも食べないサヨリですが、ネタ自体が大きく風味豊かでサヨリも美味しいものだと再認識。
このサヨリは山葵醤油の他に生姜醤油でも頂きました。青物だけに生姜醤油の方に軍配。
尚、これは撮影していません。

ビールの途中ながら日本酒を
酒は宗玄と言うものを。まあそれほど強くも無く、それでいて弱くも無く、
ボディーは中庸なのでスターターとしては適しています。

【別皿で出てきた赤イカの造り】
細かく包丁が入っておりゴマが振られています。身が甘く、ゴマの香りが効いていて、
隠し包丁のおかげか口のなかでハラリと崩れて行きます。

【アラ、赤貝の造り】
アラは福岡などではハタ科の魚であるクエですが、こちらではスズキの仲間でまったく別の白身になる北陸の名産です。
大振りな魚なので脂の乗りは良く、身は引き締まり、クエとは違った楽しみがあります。
赤貝は金沢では 4月の中旬から終わりにかけてが旬だそうで、この時期にしか出されないとか。
トリガイほどの風味は無いものの、赤貝には赤貝の良さがあります。

【ガスエビ、バイガイの造り】
これも北陸の名産。甘エビより甘みは少ないものの、身がしっかりしており、
そう言う意味でクルマエビと甘エビの中間より少し甘エビよりと感じるエビです。サイズ的にもボタンエビクラス。
バイガイはコリコリした食感が楽しい。尚、これも撮影していません。

【焼ハマグリ】
巨大なハマグリの登場です。短径が普通のハマグリの長径程はある大振りなハマグリ。
身も分厚く、コライユもアワビのような色合いで量も相当入っています。
レアに焼かれた蛤の身はジューシーで香りも芳醇。あふれ出ているジュはまさにコハク酸の旨味が満載。
コライユは濃厚極まりなく、アワビの肝に近い風味があります。

【ハタの焼き物】
焼き物はハタ。何にしても美味しい魚。炭焼きなので香ばしく身もしっとりしています。

【アサリの茶碗蒸し】
出汁を控え、アサリの風味を生かした茶碗蒸し。優しい味わい。アサリの塩味が効いている。


酒は宗玄を 3合飲んだ後、白山と言うものに。宗玄よりは濃い味。


酒のあては以上だったと思います。で、ここから握ってもらいました。
ただし、握りはそれほど撮影していません。
また、出てきた順番どおりではなく、インパクトの高かったものや、鮮明に記憶しているものから記載しています。


【コハダ握り】
今迄で一番美味しいコハダです。締め具合、香り、抜群。
江戸前寿司で珍重されているのが良くわかる。

【ウニの握り】
海苔で軍艦に巻かないからウニの香りがストレートに味わえる。
握るのは大変だろうけど、ウニは海苔無しの方が絶対に美味しい。
東京の有名な寿司屋さんでは海苔の香りはウニには合わないとかでキュウリの薄切りで巻くという話を聞いたこともあるが、
個人的には何も使わず酢飯とウニだけで勝負して欲しいと思う。

【アジ握り】
エディーさんお気に入りのアジ。たしかに鮮烈。

【タイの昆布じめ】
旨味が凝縮され、さらに昆布の風味が上乗せされた握り。

【トロ】
脂の乗り具合とマグロ独特の香りのバランスが素晴らしい。
ネタの厚さと酢飯の大きさのバランスも見事。

【ネギトロ】
ネギトロはマグロのカマからスプーンで身をこそげ取って、みじん切りにしたネギと合わせ巻いた物。
普通にトロを微塵にしたものより味が濃厚。旨味が強い。ネギも切りたてで鮮烈。

【エビ】
大ぶりなクルマエビを茹でたもの。身もしっかりしているし甘みもある。
食べ応えも十分。

【アラ】
造りでも出たアラ。握りでも美味さは変わらない。

【赤イカ】
刺身以上に細かに包丁が入れられている。酢飯と食べたときの食感を考慮されてのこと。
技術もさることながら、この一手間。心遣いが職人魂と言えよう。
身も甘く、寿司飯とあわせて、また引き立つ。

【アナゴ(塩)】
蒸したアナゴを塩で食べる。トロけるアナゴ。塩なのでアッサリしている。
銀座の久兵衛でもこれを出すらしい。
が、個人的にはタレの方が好みだ。

【ウナキュウ巻き】
焼いた鰻とキュウリ。アナゴとキュウリは良くあるが、ウナギとも良くあう。

【ズケ】
即席?のズケ。でもしっかりと風味が出ている。マグロ特有の酸味が利いている。


酒は途中から菊姫のBY大吟醸、そして、何か変わったものはありますかと尋ね、
出して頂いたのが、菊姫純米古酒原酒 9年物。

BY大吟醸はコク、香りとも高級な大吟醸。
古酒は吟醸香は無いものの、こなれた酒。独特の風味がある。

総じてハイレベル。酒の種類も豊富だし価格帯も押さえてあるのは良心的。
ネタの数は決して多くはない。地のものを中心にしているためだろう。
なので早めに行かないとネタが無くなってしまう可能性があるのはネックだ。
また店は大きくないため、入り口で立って待つお客さんが出てくると、すこし長居し辛くなくのは残念な所。

ただし、それを割り引いても足を運ぶ価値のあるお寿司屋さんだと思います。
価格的にも、二人で大量に食べて飲んで¥48000。
納得の価格でした。
金沢に来た時には必ず来たくなるし、ここに食べに来るだけのためにも、金沢に足を伸ばしたくなるお店でした。

食後はパブ 倫敦屋酒場に。
ここはシングルモルトも豊富に揃えてあるお店です。
スモークサーモン、生ハム、フライドチキン、ピザを食べ、
ビールとキールロワイヤルを飲んで小腹を埋めてから、バーに。

バー コントワールではパンチパンチを吸いながら、アレキサンダー、ラスティーネイル、シャルトリューズを。
エディーさんが頼んだ、マッカランの樽に蜂蜜とマッカランを寝かして出来たリキュールを一杯頂きましたが、
これはすばらしかった。(名前忘れてしまった。)

変わった酒は、それほど多くはないが、自家製スモークや小さめのシガーも置いている、なかなか優れたバーだった。

しめはトンコツ風味のラーメン屋で。
初日はとても満足でした。



Re: 金沢レストラン紀行 1日目 Sivaji - 2007/05/24(Thu) 21:23 No.25   HomePage

マッカランのリキュール。
アンバーでした。
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